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【整備の幅が広がる!】フロント用メンテナンススタンド【使い方】

メンテナンススタンドはリヤ用のみならず、フロント用も存在します!
バイクは駆動方式にチェーンドライブを採用している車両が多いのでチェーンメンテナンスの為にリヤ用の方が需要が多いのは事実。
しかし、リヤ用メンテナンススタンドを使う人はフロント用も導入して整備・カスタムしたいですよね?

ここではフロントタイヤが持ち上がることによってさらに整備の幅が広がる【フロント用メンテナンススタンド】の紹介をしたいと思います!

リヤ用メンテナンススタンドの記事はこちら

Ken

この記事は国産自動車ディーラーにて15年以上の整備士経験と見解でお送りします。
バイク整備は趣味で自動車経験を活かした自己流になります。

目次

フロント用メンテナンススタンドとは

フロント用メンテナンススタンドとは
フロントタイヤを持ち上げて安定して整備するためのスタンドになります。
しかし、持ち上げ方のタイプによってできる整備の内容が変わってきますの解説していきます!

ステム支持タイプ

主流なのはステムの下の穴を利用したタイプ。

バイクのステムとは、フロントフォークとハンドルを繋ぐ部品のこと。
フレームを上下から挟み込んでおり、中心には穴が空いています。

ステム下の穴を利用

・メリット
フロントフォークを外しても車体を支持できるので、タイヤ、ホイール、ブレーキのメンテナンスのみならず、フロントフォークのオーバーホールまで実施することができます!

このために買ったと言っても過言ではない!

・デメリット
フロントカウル付きの場合、カウルに干渉してしまう場合があること。オフロード車やアメリカンタイプのバイクは、フロントタイヤが浮かせきれないことがあり、使用できないケースがあることです。

ステムの穴に合わせる為のアダプターが数種類付属するのが一般的です。
ものによっては高さ調整ができてタイヤやフォークの長さにある程度対応できるタイプもあります。

フォーク支持タイプ(フォークアップスタンド)

左右フロントフォーク下を持ち上げて支持するタイプ。

・メリット
覗き込む必要がないので上げやすく、カウルに干渉しない。
フォークの長さに左右されないので、フロントホイールより高さが稼げれば持ち上げることができる。

・デメリット
フォーク支持なのでフロントフォークを外すことができない。

タイヤ外径に対応できるように基本的に高さ調整があります。

ストレート製 メンテナンススタンド フロント・リヤ兼用タイプ 15−9290

私が使用しているのはDIYの味方、ストレート製 メンテナンススタンド フロント・リヤ兼用タイプ になります。

左:ストレート製 メンテナンススタンド フロント・リヤ兼用タイプ 15−9290
右:ストレート製 メンテナンススタンド リヤ用 15−937

リヤスタンドと同じくストレート製。商品名にフロント・リヤ兼用タイプとあるように、実はリヤスタンドとしても使用できます!アダプター部にL字受けか、フロントスタンドフレームをつけるかによって、2Way使用できるという訳です!

私はリヤスタンドを所有しているのでフロントスタンド専用として使っています。(組み換えるのが面倒という理由もあり)
前回紹介したリヤスタンドと同じく、補強の入った頑丈な作り、ローラーはダブルタイプなので安定感もありスムーズ。

ステム支持タイプで5種類のアダプターが付属

フロントスタンドタイプはスタンダードなステム支持タイプ

色んなバイクに対応できるように5種類のアダプターが付属しています。
内訳は 15、17、19、22、24(φmm)

アダプター部分

アダプターは三又と言われるステム部分のフレーム下の穴を利用してバイクを支えるのに必要なもので、小さ過ぎても大き過ぎても使用できません。付属のアダプターを大きなものから直接あてがってみて、入ったものが適切なサイズとなります!

このメンテナンススタンドなら5種類付属しておりバイクを複数所持している方には嬉しい配慮ですね!
私の場合バリオス、NS−1には問題なく使用できました!

価格は約11000円

私が購入したのは2年くらい前で、今回調べたら在庫限りで注文できない状態になっていました・・・

なので価格と仕様の近い製品を探してみましたので参考にどうぞ↓
(もう少し安い製品もありますが、ローラー部分が貧弱そうなので却下しました。)

フロント用メンテナンススタンドの使用方法

フロントメンテナンススタンドの魅力が伝わったところで、次に気になるのが『どうやって使うか』ですよね?
紹介したストレート製を元に紹介していきます。

前提条件:リヤスタンドを併用する(先にリヤを上げておく)

フロントスタンドの使用方法についてですが、実は重要な前提条件があります!
それは、『リヤスタンドを併用する』ということです。

先にリヤをスタンドアップ!

フロントメンテナンススタンドはリヤスタンドを併用する前提で設計されています。リヤタイヤがスタンドアップされていないと、高さが不揃いで不安定、リヤタイヤが動いてしまい不安定。最悪倒れてしまうことにもつながります・・・
なので必ずリヤタイヤを先にスタンドアップしておきましょう!

リヤ用メンテナンススタンドの紹介と使用方法はこちらの記事で紹介しています。

(一度だけ)車両に合うアダプターをつける

アダプターは小さ過ぎても大き過ぎても使用できません。付属のアダプターを大きなものから直接あてがってみて、入ったものが適切なサイズとなります!
サイズがわかったら、スタンドに取り付けておきます!

①フロントフェンダーにタオル・ウエスをかける(傷防止)

傷防止目的なのでなんでもOK

まずはフロントフェンダーを保護します。なぜならステム支持タイプのスタンドはステム穴を利用するので、ステム穴を探るときにフェンダーに当たって傷をつけてしまう可能性があるからです。

保護するものは、タオルでもウエスでもなんでもok。傷つけて『やってしまった』とならないように必ず保護しましょう!

②ステム穴にスタンドの先端を入れる(左手推奨)

ステム下の穴(暗くて分かりにくいですが・・・)

フロントスタンドは普段2つ折りされたようになったいます。上側を起こながら先ほどアダプターをつけたスタンドの先端をステム下の穴に差込みます。

しっかり差込みます

この時、慣れていないとスムースにいかずガタガタしてしまうので、先ほどかけたタオルが効果を発揮することになります。

③刺した状態を維持したまま、右手でスタンドをかける

スタンド後端を押すと、先端が持ち上がります!

ステムにスタンド先端を刺した状態を左手で維持してください。そのまま右手でスタンドの後側先端を持って下に下げます。下に下げていくと、先端側が上に上がりますので左手支えることが不要になります。
下に下げ切ると、フロントのスタンドアップが完了します!

フロントのスタンドアップ完了!

これで、タイヤ、ホイール、ブレーキ周りがフリーになり整備が捗るという訳ですね!
しかも、フロントフォークまで外しても保持できるので、DIY好きには嬉しい!

フロント用メンテナンススタンドの解除方法

では、スタンドの解除方法になります。前後ともスタンドをかけている状態をスタートとします。
注意点はフロントスタンドから解除するということ。
リヤを先に解除すると不安定になって倒れてしまう恐れがあるので、必ず先にフロントから下ろしましょう。

①フロントフェンダーにタオル・ウエスをかける

スタンドをかける時と同じように、おろす時もフェンダーを保護しましょう!
おろす時に先端側がフリーになって、フェンダーにぶつかりやすくなるので注意。

②左手で先端側を支えながら、右手で後端側を持ち上げる。

おろす時は左手は添える程度、右手でスタンド後端側を引き上げて解除します。
右手でスタンドを引き上げると、フロントタイヤが降りて地面に設置します。この時、スタンド先端側がフリーになって落ちてくるので、添えていた左手でキャッチします。このようにすると、スタンドがフロントフェンダーに直撃しないので傷を防ぐことができますよ。

あとは車体にぶつからないようにスタンドを引き出せば、解除完了となります!

兼用タイプではなくフロント専用がおすすめ

フロントスタンドを使うにはリヤスタンドが必要・・・

紹介しておいてなんですが、フロント・リヤ兼用って必要なのかな?と思います。なぜならフロントスタンドはリヤスタンド併用が必須。よってリヤ用が別途必要になるからです・・・

私も別でリヤスタンドを所有していますし。兼用のメリットを考えると、複数のバイクを所有していて、リヤスタンドを2台分使いたいというシュチュエーション・・・個人では少ないと思いますが・・・

私がこの製品を購入した理由は、先にリヤスタンドをストレートで買ったから。フロントもストレートがいいなと思ったという単純な理由なのでご了承下さい。

フロント専用を買うメリットは、高さ調整がついているものがあるという点です!高さ固定だと、フロントフォーク長さによってはフロントタイヤが浮かしきれなことがあります。私の場合Z250LTDはギリギリ浮くという状態。

なのでこれから買う方は、フロント専用メンテナンススタンドを購入することをおすすめします!(もしくは前後セット品)

ストレートと競合しているアストロプロダクツ製はこちら↓(個人的な主観です)

アストロプロダクツ
¥13,090 (2025/08/16 00:43時点 | Amazon調べ)

リヤ用はサイズに注意してくださいね!(ミドル・ビッグサイズあり)

まとめ

【整備の幅が広がる!】メンテナンススタンド フロント用 【使い方】

  • フロント用メンテナンススタンドとは
    • ステム支持タイプ
    • フォーク支持タイプ(フォークアップスタンド)
  • ストレート製 メンテナンススタンド フロント・リヤ兼用タイプ 15−9290
    • ステム支持タイプで5種類のアダプターが付属
    • 価格は約11000円
  • フロント用メンテナンススタンドの使用方法
    • 前提条件:リヤスタンドを併用する(先にリヤを上げておく)
    • ①フロントフェンダーにタオル・ウエスをかける
    • ②ステム穴にスタンドの先端を入れる
    • ③刺した状態を維持したまま、右手でスタンドをかける
  • フロント用メンテナンススタンドの解除方法
    • フロントフェンダーにタオル・ウエスをかける
    • 左手で先端側を支えながら、右手で後端側を持ち上げる
  • 兼用タイプではなくフロント専用がおすすめ

リヤ用を買ったら必ず欲しくなるのがフロントメンテナンススタンド。自分で整備する方なら買って後悔はしないはず!フロントフォークのオーバーホールを自分でやれば軽々ペイできます!(相場は約2〜3万円。なので前後スタンド購入費用以上)

メンテナンスやり放題!!


高いものがいいのはわかるけど、手が届く範囲のものはどうなの?欲しいけどどうやって使うんだろう?という方の参考になったら幸いです!

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この記事を書いた人

国家一級自動車整備士、第二種電気工事士資格の持つ私が趣味のバイクライフ、ガレージライフをお伝えします♪
もちろん整備士目線での車のお役立ち情報、工具好きならではのお役立ちアイテムも発信していきたいと思いますのでどうぞよろしくお願い致します☆
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