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【自分でできる】車のエアコンが臭い!対策と予防法【用品は最終手段】

車のエアコン臭くないですか?
暑くなってきてA/C SWを久しぶりに入れると、出てくる嫌な臭い。酸っぱいようなあのカビのにおいです!
夏場は毎日エアコンを使う訳ですから毎日・毎回嫌な臭いと戦わなくてはならないのはストレスですよね?

「車屋さんでエアコンの洗浄してもらうかな」と思った方、『ちょっと待った!』
そのにおい、自分で対策できます!依頼するのはその後でも遅くないのでは?

エアコンの臭いに悩むすべてのカーユーザーに捧げる!【自分でできる】車のエアコンが臭い!対策と予防法【用品は最後】をお伝え致します!

Ken

国産自動車ディーラーで整備士経験15年以上の経験と見解でお送り致します!(今回は商売気無しのぶっちゃけ回!)

目次

結論:暖房全開でエバポレーターのカビを撃退しよう!

結論から言います!車のエアコンの嫌な臭いの撃退方法、それは・・・

車のエアコンを最高温度、風量最大に設定して20分放置!(A/CスイッチはOFF)

エアコンの設定をこの状態にします。
ランプの状態にも注目!
(プラズマクラスターは関係なし)

具体的な方法は後述しますが、エバポレーターを乾燥させ高温にすることで、カビを撃退する方法です!
簡単ですが効果は期待できますので、お金をかける前に試していただきたいと思います!

それでも気になるなら、エアコン洗浄をお願いしましょう!

エアコンが臭う原因はカビ

理解を深めていただく為に順を追って説明します!

車のエアコンっていつの間にか臭くなりますよね?何が臭うかというと、これは知られている通りカビの臭いです。

臭いの根源はエバポレーターにできたカビ

エバポレーターという車内で実際に風を冷やしている部分。ここが実にカビやすい。

なぜかというと、湿気・水分にさらされているから。エアコン使って駐車場でアイドリングしている車の下に水溜りができますよね?その水が出ている元の部分。

なぜ水が出るかというと、暖かい空気を冷ました時に発生する結露。水滴が溜まって車の下に排出されます。

お風呂場は湿気が多くてカビやすいですよね?エバポレーターも似た環境にあり、カビが発生しやすいという訳ですね。

そのカビついたエバポレーターに風を通して冷やす訳ですから、出てくる空気は当然カビの臭いを纏うので臭ってしまうのです!

エアコンフィルターを交換しても臭いの元は取れない

エアコンフィルター(クリーンフィルター)を交換すると直るの?と言われると『ほぼノー』です!

理由はフィルターではなくエバポレーターに臭いの元=カビがいるからです!
『ほぼ』というのは一部の車種はエバポレーターの隣にエアコンフィルターが設置されています。このタイプはエバポレーターとエアコンフィルターが近い為、フィルターもカビるので交換するのも有効だからです。
でも、エバポレーターのカビをなんとかしなければ、問題の解決にはなりません。よって『ほぼノー』という回答になります。

一方、離れて配置されているタイプはフィルター自体がカビることは少ないですし(汚れは溜まりますが)、やはり根源はエバポレーターなので解決には至りません。

エアコンの嫌な臭いの撃退方法

では冒頭にありましたが、車のエアコンの嫌な臭い撃退方法の具体的な解説をします。
最初と最後以外は順番を入れ替えてもらっても構いません。

①エンジンを始動する、ハイブリット車はREADY

まずはエンジンをかけます!ハイブリッド車はREADY(走行可能状態)にしましょう!
走行後などの暖機が終わっている状態がベスト。

②窓を全て開ける

カビを車外に排出するために窓を全て開けておきます!
カビの残骸が車内に残ったら嫌ですよね・・・

⑥外気導入モードにする

外気導入モード(内気循環OFF)

どんどん新しい空気を取り入れる為に、外気導入モードにします(矢印がUターンしていないほうです)

③温度設定を最大にする

温度設定は最大に!

大事なポイントです。フルホットと呼ばれる、温度設定を一番上まであげましょう!熱々の風が必要です。

④風量設定を最大にする

風量は全開!

熱い風を勢いよくエバポレーターに当てたいので風量も最大にします!    

⑤エアコンSWをOFFにする

大事なポイント!エアコンSWが入っているとエバポレーターは冷えてしまいます。温めたいので必ずOFFにしましょう!

⑦20分間放置で完了!

乾燥させるのにはある程度の時間が必要です。目安として20分くらいは状態を保持しましょう!

処置後ににおいが軽減していれば成功です!特に鼻につくようなにおいが消えていれば満足できると思います!

エアコンの臭いが必ず解決するわけではない

今回の暖房全開乾燥法は、あくまで初期対処として有効であり、まず試していただきたいという手段です。

なので、古い車種でエアコンフィルターの付いていないタイプだと、エバポレーターがゴミでつまりやすく、そこにカビが繁殖すれば、今回の方法では効果が期待できない場合があります。

また、エアコンフィルターが付いていても使用状況や車種によっては、、解決に至らない場合があります。

まだにおいが気になるなら、用品またはお店にお願いしよう!

まだ臭いが気になるのであればそこで初めてエアコン洗浄用品、車屋さんに頼んでエアコン洗浄してもらいましょう!

エアコン洗浄用品を使うにしても、カビが少なくなってからの方が効果が期待できると思いませんか?
仕事でしようしている商品も軽く紹介します!

ジャッキアップできる方:PIT WORK エアコン洗浄12ヶ月

エアコンのドレンから泡状の洗浄剤を注入する方法です!
エアコンのドレンホースは基本的に車の下に出ているので、ジャッキアップ(リフトアップ)が必要になります。
泡は時間が経つと液状になり、ドレンから排出されます。最後にエアコンをつけ、風を出して乾燥させれば完了とアンリます。

においはヒノキの香りで爽やか。施工後1週間程度で消えるので、もし気になっても時間が解決してくるので大丈夫です。

メリット
・エバポレーター直接に洗浄剤が届くので効果が高い!
・効果が12ヶ月と長い!

デメリット
・施工方法的に知識のあるDIY好きじゃないと難しい・・・
・車の下に潜るのでリスクもある・・・

仕事場でも長い間好評いただいている商品メニューです!
作業難易度はドレンホースの位置で変わります。運がいいと室内からできるタイプありますが、難しい車種はジャッキアップした上に、カバーを外す必要あり。ドレンがメンバーの上にあってドレンホースの出口が四角タイプはノズル延長&手で押さえるなど、困難な場合あり(スズキ車OEM系)

エアコンフィルターを外せばできる:PIT WORK エアコン洗浄6ヶ月

特殊な知識がなくてもエアコンフィルターの取り付け口から液剤をエバポレーターに吹きかけるタイプになります。
なので作業難易度は優しくなってます!もちろん車種によりけりですが・・・

エバポレーターの隣にフィルターがあるタイプはエバポレーターに直接吹きかけられますし、離れているタイプはエアコンの風を利用してエバポレーターに吹きかけます。

液剤の匂いはフローラルで、施行中〜施工直後は人によっては苦手かも知れません。
しかし、1〜2週間もすれば消えます。

メリット
・施工が比較的簡単!
・エアコン洗浄12ヶ月ができないタイプでも施工可能!

デメリット
・効果が6ヶ月と半分
・フローラルのにおいが強い(私は割と苦手・・・もちろん1週間程度で消えますが)

DIYでも施工可能なレベルで6ヶ月の効果!難易度はエアコンフィルターの位置次第!エアコンフィルター交換したことがあるならついで作業ができます。
仕事でもドレンホースの兼ね合いで12ヶ月タイプがNGの車種もあるのでその場合もこちらをお勧めして使用しています!

エバポレーターをカビさせないことも大事

嫌な臭いが出てしまったら、臭い除去・撃退することは必要です!でも、そもそも臭わければそこに労力・お金をかける必要はなくなります。なので次のことを気をつけてみてはいかがでしょうか?

内気循環固定はエバポレーターにカビを発生させやすい

外の臭いが気になるとか、車内を早く冷やしたい、外気にしているとフィルターが汚れやすそうという理由で『内気循環』固定にしている人が多いです。(以前私もそうでした)

これは目的として間違っていません。しかし、一つ気をつけて欲しいのがエバポレーターをカビやすい環境にしてしまっているということです!

理由
・内気循環が長く続くと、車内の空気を繰り返し循環させるため換気が行われず湿気がこもりやすい
・エバポレーターに結露ができるのは正常ですが、車内の湿気がこもると水分にホコリや雑菌が付着しやすくなりカビが繁殖しやすい

という訳です。カビには関係ありませんが、内気循環が続くと二酸化炭素濃度が上がって、疲労感の増加、注意力の低下、眠気や頭痛の原因になるという情報もあります。

基本は外気導入で使おう(AUTO設定でも可)

あのでカビ防止の観点から基本的に外気導入で使うのをお勧めします。
フルオートエアコンならAUTO設定にしておけば、乗り始めの車内の温度が高い時は内気循環、車内が冷えてくると外気導入に切り替えてくれます。車種によっては排気ガスを濃度を検知して内気循環に切り替えたりしてくれます!優秀ですよね!一度取り扱い説明書を見てみてはいかがでしょうか?

手動で切り替える場合は早く冷やしたい、外の臭いが気になるなどの気になったら内気循環に切り替えるようにしましょう!もちろん気にならなくなったら外気導入に戻すを忘れずに!

徹底するなら、送風運転

とにかくカビの臭いが嫌い!2度と繁殖させてやるもんか!という方は、エバポレーターを乾燥させる為に送風運転しましょう!エバポレーターの結露を止め、風を当てることによって乾燥させるのです。

方法
外気導入にしてA/CスイッチをOFFにする。風は出したまま数分放置。

目的地に到着してから行うのは無駄にガソリンを消費してしまうので、到着する数分前にA/C OFFにするのが良いと思います。といってもこれを毎回実施するのは面倒ですし(風もぬるくなりますし)絶対にカビるのを防止できるわけではないですから、まずは基本外気導入を実施しましょう!

まとめ

【自分でできる】車のエアコンが臭い!対策と予防法【用品は最終手段】

  • 結論:暖房全開でエバポレーターのカビを撃退しよう
  • エアコンが臭う原因はカビ
    • 臭いの根源はエバポレーターにできたカビ
  • エアコンフィルターを交換しても臭いの元は取れない
  • エアコン嫌な臭いの撃退方法
    • ①エンジンを始動する、ハイブリッド車はREADY
    • ②窓を全て開ける
    • ③外気導入モードにする
    • ④温度設定を最大にする
    • ⑤風量設定を最大にする
    • ⑥エアコンSWをOFFにする
    • ⑦20分間放置して完了!
  • エアコンの臭いが必ず解決するわけじゃない
    • まだ臭いが気になるなら、用品またはお店にお願いしよう!
    • ジャッキアップができる方:PIT WORK エアコン洗浄12ヶ月
    • エアコンフィルターを外せばできる:PIT WORK エアコン洗浄6ヶ月
  • エバポレーターをカビさせないことも大事
    • 内気循環固定はエバポレーターにカビを発生させやすい
    • 基本は外気導入で使おう(AUTO設定でも可)
    • 徹底するなら送風運転

でした。

近年は異常な暑さで車のエアコンは必要不可欠!使う度に不快な思いはしたくないですよね!
臭いが気になる方はまず『暖房全開20分』を試してみましょう!お金をかけるのはそれからでも遅くないですよ。

当ブログは車やバイク、整備士・サンメカさんに役立つ情報を発信しています!
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この記事を書いた人

国家一級自動車整備士、第二種電気工事士資格の持つ私が趣味のバイクライフ、ガレージライフをお伝えします♪
もちろん整備士目線での車のお役立ち情報、工具好きならではのお役立ちアイテムも発信していきたいと思いますのでどうぞよろしくお願い致します☆
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