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【工具選び】プライヤーの選び方!整備士が実際に重視するポイント

「プライヤーって何?」「ペンチとは違うの?」「いろんな種類があるけどどれを選べばいいの?」

見たことはあるけど実際に買おうとすると悩むポイントはたくさんあるものです・・・

ここではそんな疑問にお答えします!

国産自動車ディーラーにて整備士経験15年以上の私の見解で紹介していきたいと思います

目次

プライヤーって?

「挟む」「掴む」「切る」などを目的とした、『てこの原理』を利用した「はさみ形状」の工具を指します

よく『握りもの』なんて呼ばれたりしますね

プライヤーはこういった工具の総称であり、プライヤーの中に

  • コンビネーションプライヤー
  • ラジオペンチ
  • ニッパー
  • ウォーターポンププライヤー
  • ペンチ

などがあるという訳です

自動車整備用途でよく使うプライヤー類とおすすめ

実際に自動車整備で使うプライヤーってどれ?ってことで

プライヤー別の特徴と用途の紹介

そして個人的におすすめのものはリンクを貼ってい紹介していきます

コンビネーションプライヤー

左:KTC PJ150
中央:KTC PJ200
右:Snap-on 47ACF

【コンビネーションプライヤー】は掴み系の工具として個人的に使用頻度が高いものです

特徴は掴み幅が広く、掴みの径を変化させることが出来ます(多くのものは2段階)

掴み幅が調整できます!右のSnap-on製は3段階!

掴み部分がギザギザしていてがっちりつかむことができます

用途はホースクランプを摘まむ、針金などを曲げる、ドラムブレーキのライニングシュー交換などで活躍します

ドラムブレーキのシューホールドピン外しに使いやすい!

昔のタイプは使いづらいので苦手でしたが、KTCの樹脂柄付きのものは使いやすくて2種類買っています♪

自宅用にも買うほどに気に入ってます

価格も1000円台で買うことができるのも◎(amazonにて1600円:2024/06)

KTCのものは割と最近アップデートされてメッキ加工されサビにくくなりました☆

(プライヤー類は写真で分かる通りサビやすいのです・・・)

Snap-onはさすがにお高いですが造りが強固で耐久性があります!

ラジオペンチ(ロングノーズプライヤー)

左:ラジオペンチ KTC PSL-150
中央:ロングノーズプライヤー KNIPEX 3811-200
右:Snap-on LN47ACF
Snap-onはコンビネーションプライヤーとロングノーズプライヤーを合わせたようなタイプ

次はラジオペンチ(ロングノーズプライヤー)です

特徴が先端が細く長いので指では作業できない場所でも代わりに作業してくれます

掴み部のギザギザが細かいモノが多く、掴み対象の傷をあまりつけずに作業できます

ここでラジオペンチとロングノーズプライヤーって何が違うの?ってところですが

簡単にいうと、切る部分が付いているかいないかです

切断機能『有り』→ラジオペンチ

切断機能『無し』→ロングノーズプライヤー

となります

根本部分に切断機能の有無の違いがあります!

『ペンチ』は針金を切る部分がありますよね?

ラジオペンチはペンチを細長くしたものと考えればわかりやすいかと思います☆

用途はコンビネーションプライヤーでは対応できないホースクランプの摘まみ作業、狭いところでの指の代わり、ホースを傷つけないようにグリグリ摘まんだりします

ホースなど外す作業が多いとよく使いますね!

私が使っているのはKTC製とクニペックス製

特にクニペックスのプライヤー類は定評がありますのでこの記事全体でおすすめのメーカーになります


ニッパー

左:KTC バンドホールドニッパー PNC-125
中央:KTC ニッパ PN1-150
右:KNIPEX 強力型ニッパー 180mm 7401180

【ニッパー】は切断工具です

自動車・バイクだけでなく、プラモデルなどでも使うことが多いので比較的身近なものかと思います

特徴はハサミでは切れないような金属・プラスチック・ゴム類などを切ることができます

ただし、切るものや太さによって使うニッパーに向き不向きがあるので、購入の際は注意が必要です

整備用途は、配線・ホース・針金の切断、プラ加工、なかでも一番多いのは【結束バンド】(インシュロック・タイラップ)の切断ではないかと思います

なので最低でも2種類用意し、使い分けると作業の幅とクオリティが高まると思います

強力ニッパーと言われる針金なども簡単に切れる刃が頑丈なもの

プラスチックニッパーと言われる、切断が面一(ツライチ)で切れる、繊細作業用のもの

特にプラスチックニッパーは結束バンドを使う方は是非使っていただきたいですね!

普通のニッパーで切ると、切った部分が少し残ってしまい、指などひっかけて怪我のリスクがあるのですが

『切り残し』がでてしまい、ひっかかってケガしてしまうことも・・・

プラスチッックニッパーできるとあら不思議!!ツライチで切れるので引っかかることがない!

ツライチで切れるので、ひっかからない!安全だし何より気持ちいいい!

仕上げに拘るプラモデルでも使われるのがよくわかります!

注意点はプラスチックニッパーで金属を切ってはいけません!

刃こぼれし、使い物にならなくなるリスクがあります

配線でさえも切らないほうがいいです(銅線が入っているため)

薄いプラスチックや結束バンドはプラスチックニッパーでそれ以外は強力ニッパーを使うのが、良いかと思います

ウォーターポンププライヤー

上が KNIPEX 8701-180 コブラ
下が MAC モデル で250mmサイズです!

今回紹介する中では一番大きな工具になると思います

掴み系として色んな大きさに対応できるのがものです

特徴は可変式のアゴ部

可変の段階は」コンビネーションプライヤーのように2~3段階ではなくて少なくとも5段階以上。

多いものだと25段階くらい調整できるものがあります!

アゴ部が開いて大きさを調節できます!

用途はースクランプを掴んだり、ブーツの圧入、ボルト・ナットのを抑えたり、マフラーブッシュを外すときなどマルチに使う工具です

流行りは3枚合わせタイプのもので2枚合わせに対して強度・ねじれ耐性が大きく向上しています!

有名なのはクニペックスのコブラやアリゲーターですね!

名前からもわかるように、咥えたら離さないようなイメージで、実際に頼りになるアイテムです!

250mmサイズが定番ですが180mmの小ぶりなものも持っておくと、狭い場所などで活躍するので

2本体制をおすすめ致します

ペンチ

KTC SPD-200C

最後はペンチです

正直に言って整備用途としては使うことは少ないです

太い針金や固い針金の切断・加工が必要な時に登場するぐらいです

マフラーのステーが折れてしまって一時的に固定するとき、届いたエンジン・ミッションなどが番線で固定されている場合の切断・再固定などですね

私の場合はガレージの100/200VのVVFケーブルの配策・加工で重宝しました♪(有資格者)

特徴は先端が幅広く頑丈にできているので、強度があり、先述の通り針金・番線の切断・曲げ加工にもってこいです

頑丈な先端部分で切断・曲げ加工が◎

私は高校生時代に資格試験用に買ったものはどこかにいってしまったので、割と最近買ったKTC製を使用していますが

ペンチなどでは【フジ矢】【ツノダ】【KEIBA】【ホーザン】など、プライヤー専門メーカーが人気ですね

まとめ

いかがでしたでしょうか

整備士が選ぶプライヤーの種類とおすすめでした

・プライヤーとは?

よく使うプライヤーの種類とおすすめ

  • コンビネーションプライヤー
  • ラジオペンチ
  • ニッパー
  • ウォーターポンププライヤー
  • ペンチ

になります

餅は餅屋というように、工具という広い枠の中にプライヤーがありますので、プライヤーはプライヤー専門メーカー製も候補に入れてみてはいかがでしょうか?

この記事が皆さんの整備ライフの向上に貢献出来たら幸いです

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この記事を書いた人

国家一級自動車整備士、第二種電気工事士資格の持つ私が趣味のバイクライフ、ガレージライフをお伝えします♪
もちろん整備士目線での車のお役立ち情報、工具好きならではのお役立ちアイテムも発信していきたいと思いますのでどうぞよろしくお願い致します☆
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