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【自動車用】ヒューズの種類と見分け方【容量】

パワーソケット(シガーソケット)に充電器を刺しても使えない・・・調べてみたところ、どうも【ヒューズ】が切れているようだ・・・
ヒューズボックスを見ると、見たことのないヒューズ!?これってなんていう種類???

あると思います(笑)
自動車の進化でいろんなモノの小型化が進み、それに伴ってヒューズも進化!どんどん小さくなっているのです。
ここでは自動車に使われるヒューズの種類と見分け方をわかりやすく解説致します!
必要なヒューズの種類と容量(アンペア)を選べるようになりますので、ぜひ最後まで読んでくださいませ!

国産自動車ディーラーにて整備士歴15年以上の私の見解でお送り致します!

目次

種類:基本的に『ブレードヒューズ』

パワーソケット機器についているガラス管のヒューズとは違い、電装品のヒューズの多くは平べったい『ブレードヒューズ』を使っています。
そしてこのブレードヒューズも改良されて種類と大きさが変わっているのです。
現在、大きく分けて4種類

全て『10A』のヒューズ
左から平型、ミニ平型、低背、マイクロ2
  1. 平型ヒューズ
  2. ミニ平型ヒューズ
  3. 低背ヒューズ
  4. マイクロ2ヒューズ(New!)

それでは種類別にいきましょう!

平型ヒューズ

まずは『平型ヒューズ』になります。

元祖ブレードヒューズである『平型ヒューズ』

自動車用ヒューズの元祖といったところで、一番サイズの大きいタイプとなります。90年代の車はほぼこれではないでしょうか。
特徴は大きいので外しやすく、目視でも切れているかが判断しやすいところ。
今では目にすることが少なくなり、工具箱にストックを持っている人も減っていますね。

ミニ平型ヒューズ

平型ヒューズの次に出てきたヒューズです。

一気に小型化された『ミニ平型ヒューズ』

この時点で幅・高さともにかなり小型化されているのがわかりますね!
ぶっちゃけこのサイズで今も良いのではと思ってしまいます(笑)

低背(ていはい)ヒューズ

『低背』とあるように、『高さ』が抑えられたヒューズです。

低さ特化型の『低背ヒューズ』

幅はミニヒューズと同じですが差込部がめり込んでいるので、かなり低く仕上がっています。
ヒューズブロック(ヒューズが集まっているところ)の小型化に貢献していると思います。
かなり小さく仕上がっていますので、つけ外しがしにくくなっており、滑って落としてしまい探すということが現場では頻繁に起こるようになってます(笑)

余談ですが、幅がミニヒューズと同じの為、点検として一時的にミニヒューズを刺して通電できる状態にすることができます(ヒューズ自体が上に飛び出してしまうのでそのまま使用しないで下さい)

マイクロ2ヒューズ

最新の自動車用ヒューズになります。

幅をさらに縮めた『マイクロ2ヒューズ』

見た目はミニヒューズに似ていますが『幅』がさらに狭められ、コンパクト化されています。
高さは低背ヒューズの方が低いですが、幅はもっとも短く仕上がっています!

種類のまとめ・見分け方

古い順から:平型→ミニ→低背→マイクロ2
幅の大きさ:平型>>ミニ=低背>マイクロ2

幅はマイクロ2が最も小さい

高さ:平型>ミニ≠マイクロ2>>低背

差し込んだ時の高さで比較!低背ヒューズの低さは圧倒的!!

厚み:平型>ミニ=低背=マイクロ2

厚みは平形以外は同じ

となっています。
低背のみ低さ特化になっていますが、あとは正常進化といったところですね!
見分け方は写真とノギスの測定値を参考にしていただければと思います!ミニとマイクロ2だけ間違えないように注意!足の間隔が狭く、間隔が足の幅もないのが『マイクロ2』と覚えましょう!!

ヒューズの容量

容量は色で判別

続いては容量です。
容量というのはこのヒューズが何A(アンペア)で切れるのかであり、区別は『色』で判断することができます。
容量の低いモノから色別に

  • 5A:黄褐色
  • 7.5A:茶色
  • 10A:赤色
  • 15A:青色
  • 20A:黄色
  • 25A:無色(クリア)
  • 30A:緑色

となっています。

【低背ヒューズ】の10~30A

色を確認することで容量・取り付け場所の間違いを防ぐことができるようになっているのですね!

注意喚起!ヒューズの容量をあげないで

パワーソケットで使っているヒューズがよく切れるから10Aから15Aに変えた。
こんなことがありました、これはご法度になります!

ヒューズの容量を高いものに変えても、回路の容量は増やすことはできないからです容量が増えたのはヒューズだけであって、配線の太さ、基盤、その他もろもろは何もかわってませんよね・・・
電装品が壊れるばかりか、最悪、車両火災になる恐れだってあります。過電流が流れないように、ヒューズが切れて遮断するわけですから、過大電流を流せるようにしたら本末転倒ですよね・・・

自動車メーカーは回路に適した容量のヒューズを選択してつけているわけですから、必ず守るようにしましょう!良くパワーソケットのヒューズを切らしてしまう人は、取り扱いを見直してみてください。

①エンジンをかけたまま、ソケットの抜き差しをしていませんか?

ソケットは奥の中心がプラス端子、周りはマイナス端子となっています、製品によっては斜めにすると先端が当たってしまう恐れがあります。

②接続機器は容量以下のものですか?

電化製品を多くはW(ワット)表示されていますよね?10Aは12V×10Aで120W(ワット)、15Aでも180Wです。

パワーソケットからとれるインバーターでコンセント化すると、繋ぐものによっては一瞬で切れます!あとはパワーソケットの『たこ足配線』を見かけたことがあります(2個つなげて8個口くらいになっていた!)
使用するものが増えればそれだけ、容量を超えやくすくなります・・・

DIYなら3つ覚えて持っておこう

自動車の電装品関係で目にするものは主に3つ。
それは『10A』『15A』たまに『20A』といった3つになります。
つまり『赤』『青』『黄色』です。色で覚えましょう!

パワーソケット(シガーソケット)は以前は10Aでしたが、近年は15Aになりました(明確な要因はわかりませんが、パワーソケットから手軽に電源をとるのが主流になりつつありますので考慮されたのでしょうか)
この3つ容量のヒューズを工具箱に忍ばせておくと、意外と役に立つことがありますよ!

まとめ

【自動車用ヒューズの種類と見分け方】

・種類は大きさと形で判別

・容量は色で判別

注意:容量は変えてはいけない、使い方を見直そう

・『赤』『青』『黄色』の『10A』『15A』『20A』は持っておくと万が一に対応できる

この記事が皆様のお役に立てれば幸いです。
知って納得、正しい整備で楽しく安全にカーライフを送りましょう!!

最後に妄想になりますが【マイクロ低背ヒューズ】とか出たら最強ヒューズなのでは???と思ったりします。めちゃくちゃ外しづらそうですが(笑)



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この記事を書いた人

国家一級自動車整備士、第二種電気工事士資格の持つ私が趣味のバイクライフ、ガレージライフをお伝えします♪
もちろん整備士目線での車のお役立ち情報、工具好きならではのお役立ちアイテムも発信していきたいと思いますのでどうぞよろしくお願い致します☆
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