バイク乗りのそこのあなた!ホイールベアリングは交換しましたか?
もし、2〜3万キロ走っているのであれば実は交換時期となっているのです!
(私も昔は知りませんでしたが・・・)
車のホイールベアリングは新車から乗り換えるまでに1回交換するかしないかというものですが、バイクのホイールベアリング同じようにはいきません。なぜなら、ベアリング自体が小さいのですが出すスピードは車と変わらないので負担が大きいのです。なので定期交換が必要という訳ですね!
交換時期を超えて走っていると、ハンドルのブレや走行中の異音につながります。それでも交換しないでいると、ベアリングが粉砕して走行不能となります・・・。この時、安全に止まれればいいのですが、高速道路や峠を走っている最中だったらゾッとしますよね・・・。
なのでそうなる前に交換して安心・安全にバイクライフを楽しもうということです!
今回はNS−1のリフレッシュ企画にてホイールベアリングの交換を行いました!自分でやってみたい方の作業の参考にして頂ければと思います。
Kenこの記事は国産自動車ディーラーにて15年以上の整備士経験と見解でお送りします。
バイク整備は趣味で自動車整備経験を活かした自己流がメインです。
結論:ベアリングは規格品、作業は専用工具があれば怖くない!
ベアリング交換と聞くと敷居が高く感じますが、正しい知識と適切な工具があれば怖くありません。
必要なものはベアリングプーラーとインストーラー。あとは基本的な工具があれば問題ありません。
バイクのベアリングは車と違って交換サイクルが早いので、DIY派の人は用意をしてチャレンジしてみましょう!
ベアリングは重要部品ですので自信のない方はお店に依頼しましょう!
ホイールベアリングの用意にあたって
何はともあれベアリングが必要です。
車台番号で調べた純正部品が間違いなくあっているので無難ですが、ホイールベアリングは規格品なので、番号(規格)が分かれば社外品を用意することも可能です。
バイク屋さんに問い合わせていいですし、Webで調べることもできますのでDIYでやりたい方は調べてみましょう!
例外としてヤフオクなどでも検索すればヒットする場合もあるので、普段から利用している方は検討の余地ありです♪
(品番間違いや価格が適正でない場合があるので見極め力が必要です!)




HONDA NS-1(AC12)は同じベアリングを3つ使っています。(調べた限りでは全年式共通)
- 純正品番:96150-62010-10、6201(両側接触形ゴムシール) 、写真のものはNTN製なので6201LLU。これを3つ。
- 純正品番:96150-63010-10、6301(両側接触形ゴムシール) 、NTN製は6301LLU。1つ。
リヤの片側のみ番号が違いますので購入時は注意しましょう!
ダストシールも忘れず用意しよう
ダストシールといって、砂・埃・水などが簡単に侵入しないようベアリングの手前にシールがあります!
基本的にゴムでできているので劣化している場合がほとんど・・・異物や水分の侵入を許してしまうとベアリングがサビたり、異音の原因になります・・・
部品が手に入るのであればこの機会に交換することがお勧めです!


必要な工具:通常工具と専用工具が必要
パイロットベアリングプーラー


ホイールに圧入されているベアリングを抜くための工具。ベアリングの内側の穴に引っ掛けてネジを利用して突っ張って外します。
専用工具がない場合は金属棒とハンマーで外せなくもないですが、ホイールを傷つけたり負担がかかるので、専用工具を用意するのがやはり望ましいです。
↓私が使っているものはこちら。
DIYの味方、ストレートさんの工具です!
8〜35mmまで対応しているので幅広い車種に対応可能。ホイールベアリングに限らずベアリングは様々な場所に使われていることがあるので1セット持っていれば役立つことも多いと思います!
こちらは小型ベアリング用になります。
対応範囲は8〜25mmと狭くなりますが、バイクのホイールベアリング交換の為と考えれば十分対応可能。
予算を抑えたい方にお勧め!
ベアリングシールインストーラー


こちらはベアリングの打ち込み用になります。
よくあるのが大きさのあったソケットを使って打ち込んだり、圧入するケース。この場合、工具が傷んでしまいますし、大きさあっていないとベアリングにも負担がかかりますのでトラブルの元になることも・・・。
やはり専用品があると確実に作業ができるので整備士目線としてお勧めとなります。
私が使っているのはこちら
数台に使用しましたが、問題なく使えていますのでお勧めできる一品ですね!
番外編:メンテナンススタンドはあるとやっぱり便利で安全
メンテナンススタンドはお持ちですか?
この記事をここまで読んでくださる読者なら結構なDIY派だと推測します。
そんなあなたがもしメンテナンススタンドを持っていないのなら、今後を考えて導入することをお勧め致します!
理由は『便利で安全』だから
ジャッキなどを使うことでも、フロントタイヤ・リヤタイヤは浮かすことはできますが、やはり不安定なのは否めません・・・。作業で力をかけたり、車体にぶつかってしまった時に転倒してしまっては元も子もありませんよね?
バイクが損傷してしまうばかりでなく自分も怪我してしまう可能性もあるので、『安全を買う』という意味でもメンテナンススタンドを私はお勧め致します!浮かす作業もポイントを抑えれば安全かつ簡単です♪
私が使っているメンテナンススタンドの記事はこちら




少しでも興味を持った方は見ていただけたら嬉しく思います!
ホイールベアリングの交換手順
ではここからが本題。バイクのホイールベアリングの交換方法になります。
例によって【HONDA NS-1】を使って説明していきたいと思います!
事前準備:アクスルシャフトのナットを緩める
いきなりタイヤを浮かせたいところですが、その前にアクスシャフトのナットを緩めておくことがお勧め。
なぜなら、比較的高いトルクでしまっているので、緩める為には大きな力が必要になります。なので先に浮かせてしまうと、不安定になリヤすく危険だからです!
不安定になれば、バイクが倒れることにもつながり危険。タイヤが接地している方が安心して力をかけてナットを緩めることができるという訳です。
緩める時に使うときはできるだけリーチのある工具が良いです。ラチェットではなくスピンナハンドル、コンビネーションレンチより、ロングメガネレンチが軽い力で作業できるので安心。
タイヤを浮かす(メンテナンススタンド推奨)
ホイールベアリングを交換するのにはまずタイヤごとホイールを外さなければなります。なのでスタンドアップしてタイヤを浮かせましょう!
繰り返しになりますが、メンテナンススタンドを使ってリヤ側から先にスタンドアップします!
フロントも持ち上げる場合はリヤを先に持ち上げてから、フロントスタンドをかけるのが安全作業のコツのなります。
メンテナンススタンドの記事で細かく説明していますので、閲覧していただけたらと思います。
チェーンを緩め、ホイールを外す
ベーシックなスイングアームは自転車のチェーンの貼り方と似ておりチェーンアジャスターのナットを緩めることでチェーンの張りを緩めることができます。
チェーンがスプロケットから外せるくらいに緩められればOK。アクスルシャフトのナットを外します。
リヤブレーキキャリパーとカラーに注意しながらアクスルシャフト抜くとスイングアームからホイールを外すことができます。
カラーの向きは左右の位置を覚えておきましょう!
ホイールが外れたらベアリング交換の時にブレーキローターやスプロケットが邪魔になるので外しておきましょう!
ダストシールを外す
ホイールが外れたここらが本題になります。ホイールベアリングはダストシールの内側にあるので、まずダストシールを外しましょう!
ホイールにハマっているだけなののでマイナスドライバーなどでこじれば取り外すことができます。
再使用はしないで新品に交換することが望ましいですが、部品の入手が難しい場合などは、タイヤレバーなどの丸くて薄いもので優しく抉ることでキズや変形を最小限に抑えることができます。(もちろん自己責任になりますが・・・)


ダストシールが外れると、ホイールベアリングとご対面!


パイロットベアリングプーラーでベアリングを抜く
いよいよ本題の作業ですね!SSTであるパイロットベアリングプーラーでベアリングを外す作業になります!
まずはベアリングに合う適正サイズを探します。
ベアリングの内径をノギスを測り、プーラーのサイズと照らし合わせて選択します。
具体的には測ったサイズに合う「チャック」を選択し、そのチャックにあった「プッシュボルト」と「センターボルト」を選びます。セットが完了したらプーラーと工具を使ってベアリングを引き抜くという手順になります。


順番に解説していきます!
選択したチャックをベアリングに刺し、プッシュボルトで先端を広げる
ベアリングの内径にあったチャック(今回は12mm)をベアリングに刺します。


そのままでは引っ張れませんので、プッシュボルトを使って先端を広げでベアリングにガッチリ固定します。


今回は14mmと17mmのスパナ(コンビネーションレンチ)を使って締め込みます。


組み合わせて、ベアリングを抜く
できたら「センターボルト」と「ベアリングプーラー本体」と組み合わせます。
プーラーの「足」の位置に注意してください。
内側すぎると、ベアリングを抑えてしまい、外側すぎると、プーラーが脱落する危険性があるので位置決めは慎重に行いましょう!


セットできたら、プーラー上のネジを回すことで少しづつベアリングが抜けてきます!


焦らず慎重に回していきましょう!


ホイールからベアリングが抜ければOK!
ベアリングシールインストーラーでベアリングを打ち込む!(圧入)
外しが終わったら新しいベアリングの打ち込みになります!
単に入れれば良いのではなくいくつか注意点があります。
まずベアリングは回転する精密部品ですので叩きどころを間違えると、破損しスムーズな回転が得られなくなる恐れがあります。
ソケットなどで代用することも可能ではありますが、工具にダメージを与えてしまいますので極力避けるべきです!
なので安心して打ち込めるベアリングシールインストーラーという専用品があると安心して作業できるわけですね!
ベアリングの外径(アウターレース)にあうものをチョイスします。




ハンドルにセットし、ベアリングも載せます。


そしたら、慎重にハンマーで叩き、元々入っていた位置まで打ち込みましょう!




打ち込み(圧入)完了!


新しいダストシールを打ち込む
用意した新品のダストシールに交換します。
ダストシールは柔らかいので比較的簡単に打ち込むことができますが、打ち込みすぎには注意しましょう!


反対側(裏側)も同じ要領でベアリング交換する
ホイールベアリングは1輪に左右2つあります。部品の用意し忘れと交換忘れに注意・・・
作業していない反対側も同じ要領で慎重に作業しましょう!
ベアリングとベアリングの間に「カラー」が入っていますので外してしまった場合には入れ忘れに注意しましょう!


下は新しいベアリング
逆の手順でホイールを車両に取り付ける
あとは元に戻すだけです!
アクスルシャフトのグリスアップを忘れすに行いましょう!
アクスルシャフトナットとブレーキキャリパーの締め付けは規定トルクで確実に行いましょう!
まとめ
- 結論:ベアリングは企画品、作業は専用工具があれば怖くない!
- ベアリングを用意する
- ダストシールも忘れずに用意しよう!
- 必要な工具:通常工具と専用工具が必要
- パイロットベアリングプーラー
- ベアリングシールインストーラー
- 番外編:メンテナンススタンドはあると便利で安全!
- ホイールベアリングの交換手順
- 事前準備:アクスルシャフトのナットを緩める。
- タイヤを浮かす(メンテナンススタンド推奨)
- チェーンを緩め、ホイールを外す
- ダストシールを外す
- パイロットベアリングプーラーでベアリングを抜く
- 選択したチャックをベアリングに刺し、プッシュボルトで先端を広げる
- 組み合わせてベアリングを抜く
- ベアルングシールインストーラーでベアリングを打ち込む
- 新しいダストシールを打ち込む
- 反対側(裏側)も同じ要領でベアリング交換する
- 逆の手順でホイールを車両に取り付ける
冒頭でも記載しましたが、必要な知識と工具が揃っていれば簡単とは言いませんが交換することができます。
しかし、ベアリングは重要部品ですし、ブレーキキャリパーも外しますので、不安な方はお店に任せるのが安心。
腕に自信のある方、これから整備を覚えたい方は自己責任にはなりますが、道具を揃えて挑戦してみる価値はあります!
このk記事が皆様の参考になれば幸いです!











